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(社)東京血液疾患研究所(MRC JAPAN)は、国際MDS財団に認定されたCenter of Excellenceです。

MRC JAPANは世界最先端の
骨髄異形成症候群(MDS)の研究機関です。

研究の詳細About Our Research

骨髄異形成症候群(Myelodysplastic Syndromes , MDS)
急性骨髄性白血病(Acute Myelogenous Leukemia)

血液の細胞の中でも、赤血球、白血球、血小板は人の生命を維持する上で、重要な働きをしています。赤血球は全身に酸素を運搬し、白血球は感染から体を守り、血小板は出血を防ぎます。これらの細胞は、骨髄の中で、造血幹細胞と呼ばれる細胞から作られています。
 骨髄異形成症候群(MDS)は、この造血幹細胞が悪性化して起こる病気です。悪性化したMDSの造血幹細胞は、赤血球、白血球、血小板を作る能力が低いため、MDSの患者さんは、貧血、感染、出血症状を起こしがちです。また、経過中に芽球と呼ばれる細胞が増え、しばしば急性骨髄性白血病へ移行します。現在の標準的な治療では、しばしばコントロールが難しいと考えられている病気です。

 骨髄異形成症候群(MDS)は、骨髄の検査で診断します。しかし、病初期では検査で明らかな異常を認めないことも多く、その場合、正確な診断が困難です。また患者数が少ないために経験のある医師の数も少ないが故に誤診も多く発生しています。本研究所所長の緒方は、この問題を解決する目的で、世界で初めて実用的なMDS診断用フローサイトメトリー法を開発しました。現在欧州の横断的造血器腫瘍研究グループ(Europian Leukemia Net,ELN)ではこのオガタプロトコールを基にして標準的診断法を確定し、WHOに対しMDSの診断方法の一部として採用すように働きかけをすることになりました。しかしながら、国内ではこの検査法は経験のある一部の施設でしか施行できないのが現実です。本研究所では、さらに多くの病院で施行できる検査法の開発を行っています。  
■MDSのフローサイトメトリー診断法の研究
診断の精度を上げるために、芽球に特異的に発現している蛋白を探索する。また赤芽球の種々のパラメータについても分析し、MDSに特異性の高いものを探索する。赤芽球についてはその細胞物理的パラメーターについても解析する。サイトカインレセプターや細胞内蛋白も候補蛋白として探索を進める。
■フローサイトメトリーによるMDSの予後予測
患者の予後をプロスペクティブに観察する。フローサイトメトリーを含む診断時のデータと経過をデータベース化する。フローサイトメトリーデータとIPSSやWPSSとの関連を解析するとともに、これらの予後予測因子としてのpowerを多変量解析、層別化した統計解析などで求める。

 また、現行のMDSの治療法では十分な効果が得られない場合が多いため、我々は、MDSの新しい治療薬の開発を目的に、基礎的な研究を行っています。基礎的な研究の成果を臨床応用するには時間がかかります。そのため、現在MDSで困っている方々に対しては、現時点で用いることのできる薬剤を使い、その使用方法や組み合わせを改良することで効果を高める方法を研究しています。また急性骨髄性白血病の治療についても、同様な改良を研究しています。
■MDSの標的治療法の開発
MDS芽球が特異的に発現している蛋白質を利用し、標的治療法を開発する。MDS芽球が特異的に発現している蛋白質の同定と、発現頻度の検討、予後指標となりうるかの検討、標的治療のプロトコール検討、治療手順の確立を行う。候補蛋白の例としてはCD7, CD25, ケモカインレセプターなどがある。
■MDS細胞株の樹立
MDSの細胞株は明確に確立されたものがなく、これが確立できればMDSの病態解明や治療法の確立に有用である。ここでは、MDS患者細胞を種々の牛胎児血清や馬血清、種々の炭酸ガス濃度、種々のストローマ細胞存在下で培養し、色々なMDS細胞株の樹立を試みる。

悪性リンパ腫(Malignant Lymphoma, ML)
多発性骨髄腫(Multiple Myeloma , MM)

 リンパ球は、ウイルスや癌細胞の排除を行う細胞です。このリンパ球が腫瘍化したものが悪性リンパ腫であり、発病者数は毎年4-5%の割合で増加しています。悪性リンパ腫には多くの種類があり、進行の早いものから、緩やかに進行するものまで様々で、必要に応じて抗癌剤治療などを行います。
 一方、多発性骨髄腫は、リンパ球の仲間である形質細胞という細胞の腫瘍化によって起きます。一般に進行は緩やかですが、一定の時期を過ぎると、骨・腎臓などに障害を起こすため、適切な時期に適切な治療を行うことが重要です。
 本研究所所長の緒方は、血液腫瘍の治療に長く携わっており、リンパ腫・多発性骨髄腫の治療に深い造詣があります。我々は、いつ治療を開始すべきか、どういった薬の組み合わせで治療すべきかなどについて、蓄積した知識を分かりやすく体系化し、医療者に対する教育活動を行います。また、抗癌剤治療には副作用がつきものであり、中には重いものもあります。本研究所では、悪性リンパ腫に対する標的治療薬の開発を行っており、効果に優れ副作用の少ない薬の開発を目指しています。




  

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